*
明くる日、部活は午後からの予定だった俺は思いの外早起きしてしまい暇潰しにゲームをしていたら、朝っぱらから何をやっているんだと母さんに怒られてしまい、腹が立って早々に家を飛び出してきた。
自分が悪いのはわかっているが、反抗期とは頭より体が先に動いてしまう、そういうものなのだ。
いっそこのまま真っすぐ部活に向かおうと思ったけど、それまでどこで時間を潰そうか思考を巡らせる。
学校指定のジャージ姿のままで街をうろつくのはなんか気が引けたし、林崎や作田はまだ寝惚けてる時間だろうか。
本来なら俺だってこんな早くに行動することなんてないわけだし。
早くに学校に行けば、自主練を顧問に褒められるかもだけど、別に俺の求めたことではない。
そうしてしばらく近所の公園のベンチでふて寝して時間を潰した俺は、ふと昨日の出来事を思い出した。
自転車を漕ぐ足は自然と潮風の吹く方へ進んでいた。
「あれー間瀬だ!また来たの?」
駄菓子屋の周辺まで来ると期待通り伊波がいた。
昨日この場所がお気に入りでよく来るとは言っていたけど、まさか本当にいるとは思わなかった。また来ただなんて、そのセリフそっくりそのまま返してやりたいくらいだ。
けれど俺がここに足を運んだのは、もちろん伊波がいること前提だったわけで。
予想通り事が運んだことに心の中でガッツポーズをする。
明くる日、部活は午後からの予定だった俺は思いの外早起きしてしまい暇潰しにゲームをしていたら、朝っぱらから何をやっているんだと母さんに怒られてしまい、腹が立って早々に家を飛び出してきた。
自分が悪いのはわかっているが、反抗期とは頭より体が先に動いてしまう、そういうものなのだ。
いっそこのまま真っすぐ部活に向かおうと思ったけど、それまでどこで時間を潰そうか思考を巡らせる。
学校指定のジャージ姿のままで街をうろつくのはなんか気が引けたし、林崎や作田はまだ寝惚けてる時間だろうか。
本来なら俺だってこんな早くに行動することなんてないわけだし。
早くに学校に行けば、自主練を顧問に褒められるかもだけど、別に俺の求めたことではない。
そうしてしばらく近所の公園のベンチでふて寝して時間を潰した俺は、ふと昨日の出来事を思い出した。
自転車を漕ぐ足は自然と潮風の吹く方へ進んでいた。
「あれー間瀬だ!また来たの?」
駄菓子屋の周辺まで来ると期待通り伊波がいた。
昨日この場所がお気に入りでよく来るとは言っていたけど、まさか本当にいるとは思わなかった。また来ただなんて、そのセリフそっくりそのまま返してやりたいくらいだ。
けれど俺がここに足を運んだのは、もちろん伊波がいること前提だったわけで。
予想通り事が運んだことに心の中でガッツポーズをする。



