孤独なヒロイン



その時



「寛太っ!」




莉沙の声が聞こえた。


振り返ると



「莉沙!」



莉沙がいた。


卒業式はあとだと言っていた。



聞きたいことはあるが今は




「どけろ」



女子たちを退かし莉沙の元へ走ろうとすると




「寛太っ!」