地味で根暗で電信柱な私だけど、あなたを信じていいですか?

 ああもう、と佐藤さんが片手を自分の額に当てた。

「彼女は会社の同僚ですよ。酔っ払った挙げ句タクシーで帰るって言うから、外まで送ろうとしていたんです」
「本当に?」
「ゆかりさんに嘘ついてどうするんですか。それに俺、ゆかりさん以外の女に興味なんてないですよ」
「……」

 不覚にもその言葉にグッときた。

 私は佐藤さんと女の子の間に割って入る。予想していたほど抵抗されず二人を引き離すことに成功した。アルコールの臭いと体温で相当に酔っていると判じる。というかよくここまで運べたなあ、さすが男の子。