魔界の華は夜に咲く

「今日痛いほどわかった」

「え・・」

「俺もまだまだクソガキだった。こんなんじゃ他の3人と同じ位置にも着いてないと思ったよ」


素直に暗く落ち込んだ様子のセヴィオだ。
どうしたらいいかわからずにセンジュは聞き入った。


「王女のあんたを手に入れれば地位も安泰だ。きっと皆、必死になって俺に取り入るだろうよ。あー気持ちわる。」


_俺がまだガキだから。だからエレヴォスはあんなに余裕の笑みを俺に向けたんだ。
きっとあいつらはセンジュを無理やりにでも捕まえようとするだろう。
俺はどうする?どうすればこいつを守れる?



セヴィオは汗ばむ手をじっと見つめたまま動かなくなった。