ライオン少女は宇宙系男子を落としたい

「わ、私そんな可愛くないですよ!」

「ええ〜っ、可愛いよ。さっきモグモグ食べてたの、ハムスターそっくりだったし」

「っ……!」



ハムスターに似てるね。

今まで何度も言われてきたけれど、推しからの直球ストレートは心臓に悪い……!



「ただいま戻りました~。って、全然食べてないじゃん。食欲ないの?」

「あっ、あるよ! ちょっと休憩してただけ!」



戻ってきた詩恩にツッコまれ、再びカツサンドにかぶりつく。

と、再び黒瀬先輩が目が合った。


また反則級の笑顔キターー!

うぅっ、だけど、ドキドキしすぎてのどを通らなくなってきた……。



“3年6組、黒瀬隼くん、職員室に来てください”



「アハハ、呼ばれちゃった。行ってくるね」



校内放送が鳴り、先輩は「バイバーイ」と手を振って校舎に戻っていった。

ふぅ……助かった。呼び出してくれた先生ありがとう。



「……推しとの食事会はどうだった?」



カツサンドを食べ終えてお茶を飲んでいると、詩恩から感想を尋ねられた。



「楽しかったよ」

「そう。たくさんキュンキュンできて良かったね」

「っ……!」