宇宙系……?
それって詩恩のことだよね?

じゃあライオン女子って……。



「それ、私がライオンみたいってわけ⁉ ハムスターじゃなくて⁉」

「黙ってたらハムスター、口を開くとライオンかな」



ぬぅぅ、またもライオンみたいって言われるなんてぇぇ。

しかも猛獣と小動物。差ありすぎぃぃ。



「冬川くんは一筋縄ではいかないと思うよ。ただの腹黒男子じゃなくて、宇宙系腹黒男子だからね。宇宙系男子の攻略法なんて聞いたことないし」

「別に私、落としたいってわけじゃ……」



……ちょっと待った。

落とすかどうかは別として、詩恩の攻略法があれば、もっと仲を深められるかもしれない。



「でも、星座と宇宙以外で好きなもの知らないし……」

「直接聞いてみたら? もう下心バレてるんだから」



グサッと最後のセリフが突き刺さる。


確かに、今更隠す必要はないけどさ。

好きな物まで聞いたら、「攻略しようとしてる?」って警戒されそう。あいつ鋭いし。



「……怪しまれないかな」

「聞き方によるんじゃない? ストレートに聞けば大丈夫でしょ。好きな人のことを知りたいって思うの、変なことじゃないし」