「あっ、はじめまして! 詩恩の友達ですか?」

「はい! そうです!」

「詩恩のクラスメイトの星健です! よろしくね!」

「2年3組の北松明莉です! こちらこそよろしくお願いします!」



息を整えながら自己紹介し合う2人を眺める。

出会って1分も経ってないのに、もうそんな仲良し口調なのかよ。



「ねぇねぇ! 北松ちゃんはホロスコープって知ってる?」

「ホロスコープ? 何それ~」



初めて聞く単語に興味津々の明莉。

楽しそうにスマホをいじる明莉を黙って見ていたら、思い出したように健が俺に耳打ちしてきた。



「…………は? 何て?」

「だーかーらー! 調べたら水瓶座があったんだよ!」



声が小さくて聞き取れず聞き返した。

水瓶座は風星座だったよな。
仲間は、天秤座と……。


すると健は、満面の笑みで俺の両肩を掴み。



「聞いて喜べ! 俺と仲間だ!」

「ふざけんな。もう1回調べ直せ」

「嘘じゃないって! ほらぁ! 自分の目で確認して!」



読めないのに……と思いつつ、画面に映っている図の中の、水瓶座のマークがある部分を見た。