ライオン少女は宇宙系男子を落としたい





スマホのアラームで目を覚まし、ベッドの上で体を伸ばして洗面所へ。

今日から学校が再開するので、朝の5時台に起きた。



「あ、詩恩! おはよう! 朝ご飯作っといたから、またしばらくお願いね!」

「うん。いってらっしゃい」



洗面所を出ると、大きなキャリーバッグを持った両親に遭遇。

そのままバタバタしながら家を出ていった。


俺の両親は仕事で海外を飛び回っていて、基本、連休中とお盆と年末年始以外は家を空けている。

兄も両親と同じく。
月に1度は帰ってくるんだけど、基本は長期休暇の時しか帰らない。


中学の頃は兄と2人で過ごしていたけれど、高校生になってからは毎日1人だ。


まぁ……もう慣れたけど。



「いただきます」



用意された朝食に手をつける。

昨日まではここでみんなで食べていたんだっけ。


……慣れてると言ったものの、やっぱり昨日に比べたら味気なく感じるな。



「ごちそうさま」



母が朝食を用意してくれていたのもあり、少し時間が余ったので、家事をしてから家を出た。

電車に乗り、1時間かけて学校へ。


近場の学校でも良かったんだけど、他の学校には天文部がなかったからこの学校を選んだんだ。