ライオン少女は宇宙系男子を落としたい

水を飲んで部屋に戻り、スマホをチェック。

すると、部長から大量の不在着信が。


嘘だろ⁉
こんなに電話来てたのか……⁉


着信履歴を漁ると、部長や先輩、同級生から何件も来ていた。
どうやら明莉からの通知で紛れていたようだ。



「おー! 冬川〜! やっと繋がった! 全然反応ないから心配したよ〜」

「すみません!」



急いで部長に電話をかけて謝罪。

何度も連絡をくれていたのに、気づけなかった自分を悔やむ。



「いいっていいって! 大丈夫だよ! ずっと星見てて気づかなかったの?」

「…………はい」

「アハハ! 夢中になるのはいいことだから気にすんな~!」



器がデカい部長で助かった。

比較的自由な性格の部長の影響で、今年はやけに部員達も自由に活動している。


電話を切ってグループチャットを見ると、星と月の写真がたくさん。


明莉に気を取られて全然気づかなかった。



「あいつめ……」



やっぱりもう1回ガツンと言っとこう。


先輩と同級生に謝罪した後、彼女に今一度、連絡の頻度を減らすよう電話。

案の定、「2回も言わなくていいじゃん!」と怒られたのだった。