話を聞くと、南くんも応援団のメンバーをやるようで、一緒に昼食を食べながら俺の愚痴を彼にこぼしたらしい。


南くんは1年の時のクラスメイトだったよな。

何回か話したことあるけど、これじゃ今後見かけても話しかけづらくなるじゃねーか。


でも、これも明莉に意地悪した罰なんだから文句を言う権利はない。



「……やりやがったな」

「フフフ~! にしても、あの日妙におしゃべりだったよね。家族と会話するようになったからとはいえ、しゃべりすぎてて怖かったよ。変な物でも食べた?」

「食ってねーよ」



変な物ってなんだよ。しゃべりすぎてて怖かったってなんだよ。

そんなに人格変わってたのか?



「悪かったな。だって明莉わかりやすいんだもん。初恋相手俺だろ?」

「っ……!」



言い返すと、ボンッと顔が赤に。
ハハッ、本当わかりやすいなぁ。



「やっぱり気づいてたんだ……だからって、あんなに意地悪しなくてもいいじゃん」

「ごめんごめん。お互い初恋同士だったんだなって気づいたらつい……」


「……へ? 初恋……?」



……あ、しまった。