ライオン少女は宇宙系男子を落としたい

話を全部聞かれていたっぽいので、この際全て話し、男心を聞いてみたのだけど……。



「うーん、難しいな。冬川くんは他の人と違って特殊というか、大人びてるからなぁ」

「ですよねぇ……」



さすが宇宙系男子。
同性からも理解し難いと言われるなんて。

本当に宇宙のように謎に満ちている。



「黒瀬先輩、また告白されてたね~」

「ね~! あの1年生には気の毒だけど、本当に全員フッてるんだね」



弁当箱をしまっていると、クラスメイトの女子達がヒソヒソと話している声が聞こえてきた。



「ねぇねぇ、黒瀬先輩告白されてたの?」

「うん! さっき校舎裏で1年生に告白されてたよ」

「でも噂通りまたフッてた。3年生だからか、今年は後輩からの告白が多いんだって」



気になって思わず会話に入った。

本当に全員フッてるんだ。
やっぱり詩恩の言ってた通り、まだ水沢くんのお姉さんが好きなのかな……。



「あとね、黒瀬先輩応援団やるらしいよ!」

「え! そうなの⁉」

「うん! 黄色組なんだって。同じ組の他クラスの子から聞いたよ」



明日、全組の応援団メンバーの顔合わせがあるはず。

ってことは、明日会えるよね?
告白の話、聞いてみようかな……?