ライオン少女は宇宙系男子を落としたい

部屋に戻った後、誰にも会わないように急いでお風呂に入った。



「はぁ……」



湯船に浸かり、吐いた息が水面を揺らす。


ついヒートアップしてしまった。

別に光野さんに怒っているわけじゃない。
やきもちも妬いていない。

光野さんが兄さんに一目惚れしたのは、明莉の反応を見てすぐ気づいた。


最初は心配だったけど、接していくうちに、彼女は人を見た目や肩書きだけで判断しない人だと知って。

「光野さんなら大丈夫かな」と一瞬思った。


じんわりと汗が額から頬へ伝う。

けれど、2人で仲良く楽しんでいる姿が、昔の元カノ達に重なって見えて……。



「大人げないな……」



ポツリと呟いた声が浴室に響き渡る。


光野さんは何も悪くない。
自分が勝手に重ねて、不安になって、不機嫌になっただけ。

ただの被害妄想だ。

そもそも、元カノ達と重ねるなんて、光野さんに失礼にも程がある。


もう1回謝らないと。
健にもさっき謝り損ねたし。
明莉にも全部話して誤解をとかないとな。