「やれやれ。どこも父親とは仲が悪いみたいだね。まあ、うちの息子はこんなにも父親想いでいてくれているけどな」
タバコ臭い手で、俺の頭をガシガシと撫で回す父さん。
髪に匂いが移るからやめてほしいんだけどな。
「……いや、すっごく話が逸れたんだけど、夕蘭と友里を見てない? 大和田がこの辺りに化け物がいるって言ったから、てっきり夕蘭と友里がいると思ったんだけど」
「この辺にいる化け物って……鬼も人間も食うっていう化け物だよね? その友里って鬼は、共食いをするわけ? それに、二人組じゃなくて一人って聞いたんだけどね私は」
あの時興奮気味だった俺は、大和田の言葉をそのまま受け取ることが出来ずに、夕蘭と友里がいるものとばかり思っていた。
吹雪さんの言葉を聞いて、ようやく冷静にその言葉を理解することが出来たみたいだ。
「じゃあ……夕蘭と友里はここにいない? だったら大和田が言っていた化け物っていうのは……」
俺がそこまで言った時、階下の方からドンッという派手な音が聞こえて、建物が微かに揺れた。
「なんだ、今の音は。まさか……灯!」
慌ててタバコの火を足で踏み付けて消して、父さんは屋内に戻った。
タバコ臭い手で、俺の頭をガシガシと撫で回す父さん。
髪に匂いが移るからやめてほしいんだけどな。
「……いや、すっごく話が逸れたんだけど、夕蘭と友里を見てない? 大和田がこの辺りに化け物がいるって言ったから、てっきり夕蘭と友里がいると思ったんだけど」
「この辺にいる化け物って……鬼も人間も食うっていう化け物だよね? その友里って鬼は、共食いをするわけ? それに、二人組じゃなくて一人って聞いたんだけどね私は」
あの時興奮気味だった俺は、大和田の言葉をそのまま受け取ることが出来ずに、夕蘭と友里がいるものとばかり思っていた。
吹雪さんの言葉を聞いて、ようやく冷静にその言葉を理解することが出来たみたいだ。
「じゃあ……夕蘭と友里はここにいない? だったら大和田が言っていた化け物っていうのは……」
俺がそこまで言った時、階下の方からドンッという派手な音が聞こえて、建物が微かに揺れた。
「なんだ、今の音は。まさか……灯!」
慌ててタバコの火を足で踏み付けて消して、父さんは屋内に戻った。



