「神凪宗司。ああ、名前を見た時からわかってたよ。お前には神凪さんと秋本さん、両方の面影が確かにある。性格は……母親似か」
拓真も知っているのだろう。
だけど、宗司は父親の名前を出されると不機嫌になってしまう。
俺と同じように、父親に捨てられたという思いが強いから。
「ママのことを言われるのはいいけど、クソ親父のことには触れないでくれますかね。あいつ、本当に最低な人間なんで」
……俺達の前では母さんとか言っていたのに、感情が昂るとママって言うんだな宗司は。
きっと家でもそう読んでいるに違いない。
「こりゃあ……もう一波乱ありそうだな。お前達が北軍に来た時に、俺を止めた覆面の男……宗司くんの父親、秋本雄聖だろ? てっきり親子だから助けたと思っていたんだけどな」
暴走状態の自分を、自分の中から見ていたという父さんが釈然としない様子で首を傾げたが、その真相なんて俺達にもわからない。
宗司は父親のことなんて話さないし、余計にだ。
だけど、あの時の宗司の態度を考えると……何となく、あの人が父親だと理解出来てしまう。
「けっ! あのクソ親父なんざ、さっさと死ねばいいんだよ。俺は灯のとこに戻るわ。灯が寂しがるといけないからよ」
そう言って宗司は、それ以上何も言わずに屋内に戻って行った。
拓真も知っているのだろう。
だけど、宗司は父親の名前を出されると不機嫌になってしまう。
俺と同じように、父親に捨てられたという思いが強いから。
「ママのことを言われるのはいいけど、クソ親父のことには触れないでくれますかね。あいつ、本当に最低な人間なんで」
……俺達の前では母さんとか言っていたのに、感情が昂るとママって言うんだな宗司は。
きっと家でもそう読んでいるに違いない。
「こりゃあ……もう一波乱ありそうだな。お前達が北軍に来た時に、俺を止めた覆面の男……宗司くんの父親、秋本雄聖だろ? てっきり親子だから助けたと思っていたんだけどな」
暴走状態の自分を、自分の中から見ていたという父さんが釈然としない様子で首を傾げたが、その真相なんて俺達にもわからない。
宗司は父親のことなんて話さないし、余計にだ。
だけど、あの時の宗司の態度を考えると……何となく、あの人が父親だと理解出来てしまう。
「けっ! あのクソ親父なんざ、さっさと死ねばいいんだよ。俺は灯のとこに戻るわ。灯が寂しがるといけないからよ」
そう言って宗司は、それ以上何も言わずに屋内に戻って行った。



