東京ルミナスピラー

「高山真治の顔を知っている人間が、そのホームレスを見たことがないからなんとも言えないな。影に色がついてないってことは、どの軍にも属していないということか」


「高山の顔を知ってるのは、俺と名鳥さんと吹雪さんくらいか。全てのことが繋がってるとすると、その可能性もあるような気がするんだよな」


父さんと拓真が真剣に考えているところ悪いけど、俺にしてみればどうでもいい話だ。


「ホームレスが誰であろうと、ポーンやナイトを召喚してるやつが味方のはずがない。倒さなければならない敵だってことはわかってるんだ」


「まあ……そうだけどよ。お前は良いのかよ。その……父親なんだろ?」


「俺の父親はここにいる父さんだけです。俺と母さんを捨てて帰って来なかったやつを父親だなんて思わない」


俺がそう言うと、父さんは顔をしかめて目に右手を当てた。


「わかるわかる。年取ると涙腺が弱くなるよね。名鳥さんも立派に父親やってんじゃない。私も子供がほしくなってきたよ」


「すまないね吹雪ちゃん。だけど50で初産はリスクが高いと思うよ? でもそれ以前に閉経してない? まだ大丈夫?」


「……あのね、年齢のことを言うのやめてくれる? 名鳥さんでも殺すよ?」