東京ルミナスピラー

なんとか父さんが納得してくれたみたいで助かった。


暴走していたとはいえ、あれが父さんの本気なら、俺達が束になっても勝てるとは思えないから、バトルにならなくて良かったよ。


「お、おお。良かった……わかってくれてありがとうおじさん。いやあ、死ぬかと思ったぜ本当に」


安心して、蘭子から離れてその場に腰を下ろした宗司。


その隣に座って、寄り添うように宗司の肩に頬を寄せたのは蘭子。


「宗司。ありがとう。好き」


「ひ、人前でそんなこと言うんじゃありません! 照れるでしょうが!」


「うん。わかった。でも好き」


最初から蘭子は、颯爽と助けに現れた宗司に惚れて、一緒にいたいと思ってついてきたのかもしれないな。


「なんか勝手に解決してんすけど、さっきの話で気になるとこがあるんすよ。葵の父親ってことは、高山真治なんすよね? なんで黒井は高山を狙ったんすかね? それに、日本刀を持ったホームレスってまさかと思うんすけど……」


ずっと難しそうな顔をしていた拓真が、首を傾げて父さんに尋ねた。


俺の父親……高山真治の名前を聞くと、胸がざわつく。


理由はどうあれ、16年も俺に会おうともしなかった父親だ。


ろくなやつじゃないに決まってる。