そう言われると……何も言い返せない。
俺達に敵意がなくて、後をついて来たから何も思わずにいたけど、そう言われてしまえば理由が気になってしまう。
「お前らは東軍とは真反対の西軍だからわからないだろうがな。東軍は修羅の国だ。つよさランキングには載ってないが、東軍を支配しているのは黒井風助。鬼王・黒井なんだよ。その娘がどんな理由かわからないがここにいる。警戒するなって方が無理ってもんだぜ」
以前、父さんが言っていた「東軍があれじゃあ」というのはそういうことだったのか。
鬼王・黒井。
鬼使いがいたり、鬼の王がいたりと、随分複雑な話になって来たぞ。
そんな中で、蘭子が口を開いた。
「蘭子は……パパを助けたい。でも、周りの人達はお父さんを怖がって助けてくれない。だから、誰かに助けてもらいたかった」
「……その言葉が信じられる根拠は?」
蘭子を抱き締める宗司を無視して、蘭子に槍を突き付けた父さん。
「ない。証拠なんて何も。でも、嘘もない」
真っ直ぐ、ジッと父さんを見詰めて。
しばらくそのまま睨み合いが続いて、父さんが槍を下ろした。
「やれやれ。バカな親父を持つ子供は苦労するね。わかった。蘭子ちゃんは信じよう。あいつに振り回されるのはいつも周りの人間だ。悪いのは……黒井のやつだからな」
俺達に敵意がなくて、後をついて来たから何も思わずにいたけど、そう言われてしまえば理由が気になってしまう。
「お前らは東軍とは真反対の西軍だからわからないだろうがな。東軍は修羅の国だ。つよさランキングには載ってないが、東軍を支配しているのは黒井風助。鬼王・黒井なんだよ。その娘がどんな理由かわからないがここにいる。警戒するなって方が無理ってもんだぜ」
以前、父さんが言っていた「東軍があれじゃあ」というのはそういうことだったのか。
鬼王・黒井。
鬼使いがいたり、鬼の王がいたりと、随分複雑な話になって来たぞ。
そんな中で、蘭子が口を開いた。
「蘭子は……パパを助けたい。でも、周りの人達はお父さんを怖がって助けてくれない。だから、誰かに助けてもらいたかった」
「……その言葉が信じられる根拠は?」
蘭子を抱き締める宗司を無視して、蘭子に槍を突き付けた父さん。
「ない。証拠なんて何も。でも、嘘もない」
真っ直ぐ、ジッと父さんを見詰めて。
しばらくそのまま睨み合いが続いて、父さんが槍を下ろした。
「やれやれ。バカな親父を持つ子供は苦労するね。わかった。蘭子ちゃんは信じよう。あいつに振り回されるのはいつも周りの人間だ。悪いのは……黒井のやつだからな」



