東京ルミナスピラー

しばらくして、拓真と吹雪さんが到着した。


灯には舞桜についてもらって、俺達は屋上に移動することに。


「しっかしよ、あの暴走状態の名鳥さんを元に戻すとか、お前らマジかよ。そんなに強くなったのか?」


「そんなんじゃありませんよ。まともに戦ったら、一瞬で殺されてます。俺と父さんは……親子だったってことです」


拓真に小突かれながらそう答えて、風が気持ちいい屋上へとやって来た。


話すだけなら灯がいる部屋でもいいのに、灯に聞かれたくない話なのかな。


「なによなによ、こんなとこに呼び出してさ。そんなに重要な話ってわけ? つまんなかったら怒るからね」


「はは……吹雪ちゃんは相変わらずだねぇ。退屈はしないと思うよ。ちょっと昔話になるけどね」


そう言って父さんはズボンのポケットからタバコを取り出して、それを一本口にくわえて火を点けた。


タバコを吸う為にここに来たというのもあるのだろうけど、何か決意みたいなものをその目に感じる。


「あれは……そう、18年前のことだ。『ヴァルハラ』から解放されて、何日か経った時のことだな。一人の男と街で再会したんだ」


遠い目で、過去のことを思い出しながら、父さんはポツリポツリと話し始めた。