東京ルミナスピラー

それは、俺の顔の横を通り過ぎて地面に突き刺さった。


ナイトの血を纏った長い柄の槍。


これは……父さんの槍?


横目で見ていた槍が、煙のように消える。


「ぐがが……」


あれだけ傍若無人に暴れていたナイトが、力なく項垂れて……そして、大量の光の粒へと変化して四散した。


ナイトが死んでこれで終わり……と、普通ならそうなるところだろうけど、ナイトを貫いたのが父さんなら、これで終わりなわけがない。


「ふぅぅぅ……ふぅぅぅっ! 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すっ! 俺の邪魔をするな! 家族を返せ!」


ビルの上、どす黒いオーラを纏った父さんが、俺達でさえ敵と認識しているようで、相変わらずの咆哮を放つ。


「ナイトを一投で……構えろお前達。相手はこの街最強の獣だぞ。一瞬たりとも気を抜くな」


地面に着地した舞桜が、すぐさま俺の隣にやって来て野太刀を構えた。


「冗談きついぜ。あいつ、結局止められなかったのかよ……ったくよ!」


宗司は覆面Qのことを言っているのだろうか。


武器をハルベルトに持ち替え、俺の隣でそれを構えて呟いた。