女みたいに綺麗な天音の顔が、
苦しそうに歪んでいる。
俺が想像しているよりも。
天音はきっと、多くの悲しみを
心に隠して生きている。
なんとか天音の心の闇も、
消し去ってやりたいなぁ。
「天音さ……俺にできることとか……
ないのかよ?」
「え?」
「だから……あ~。もう!
ハズイこと言ってんだから、
今のでわかれよ!」
声に出したら余計に恥ずかしくなって。
顏の温度が急上昇してきたじゃねぇか。
「綺月君、
僕のことを気にかけてくれてるの?」
「そんなつもりじゃ……ねぇけど……」
「綺月君って、
意外に可愛いとこあるんだね」
「いじるな、俺を!」
素直じゃないんだからって言いながら、
天音は笑っている。
アハハって、声を出して。
天音の口から笑い声が消えたと同時。
急に天音は、真剣な目で俺を見た。



