ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目




 女みたいに綺麗な天音の顔が、
 苦しそうに歪んでいる。



 俺が想像しているよりも。
 天音はきっと、多くの悲しみを
 心に隠して生きている。


 なんとか天音の心の闇も、
 消し去ってやりたいなぁ。
 



「天音さ……俺にできることとか……
 ないのかよ?」


「え?」



「だから……あ~。もう!
 ハズイこと言ってんだから、
 今のでわかれよ!」



 声に出したら余計に恥ずかしくなって。

 顏の温度が急上昇してきたじゃねぇか。



「綺月君、
 僕のことを気にかけてくれてるの?」


「そんなつもりじゃ……ねぇけど……」


「綺月君って、
 意外に可愛いとこあるんだね」


「いじるな、俺を!」



 素直じゃないんだからって言いながら、
 天音は笑っている。

 アハハって、声を出して。




 天音の口から笑い声が消えたと同時。

 急に天音は、真剣な目で俺を見た。