東京ヴァルハラ異聞録

コンビニを出て、恵梨香さん達の後を追い、侵攻部隊がいる方へと走る。


中央通りに出て北上するが、その大きな塊、ルークは……ここからでもその姿を確認出来るほど大きい。


「わ!何あれ!?隕石か何か?」


俺の後ろを走る美姫が、おにぎりを食べながら驚いたような声を上げる。


驚いているのは美姫だけじゃない。


俺だって、その巨体に言葉を失っているよ。


こいつがルークで、ポーンやナイトみたいに人間に襲い掛かって来るなら……どうやって防げばいいんだ。


「わ、わわっ!動く!動くよ!」


美姫が言ったように……遠くにいる隕石のようなルークが、変形するように開いて、手足が現れたのだ。


その巨躯がビルに手を置き、ゆっくりと起き上がる。


でかい……。


20メートルはあろうかという、とんでもないでかさの化け物だ。


でも、その巨大さゆえに動きは遅いようだ。


「ど、ど、どうするのあれ!!あれと戦うの!?み、美姫は隠れてるからね!」


「建物の中には入るな!外であいつの動きに合わせて逃げろよ!」


万が一、建物を破壊されて下敷きになったりでもしたら大変だからな。


まあ……その確率は随分高そうだけど。