東京ヴァルハラ異聞録

「秋本……一対一の勝負と行こうじゃねえかよ。それとも、一人じゃ戦えない腰抜けかよテメェは」


そう言い、篠田さんがポケットからPBTを取り出し、操作を始める。


決闘だ。


北軍の人間を殺している俺がこう言うのもなんだけど、味方に利用されて殺される北軍の人達が哀れだから。


篠田さんもそう思ったんだろう。


この街にいると、何が正しくて何が間違っているのかわからない。


もしかすると、どちらの言い分も正しいのかもしれないし、間違っているのかもしれない。


「は、はははっ!臆病になったもんだな、篠田!そんなに俺が怖いかよ!」


「黙れよ。さあ、やるのかやらねぇのか!」


「いいよ、殺ってやるよ!!死んでも後悔するなよ!」


秋本が笑った。


篠田さんと決闘だというのに、まるでそれを待ち望んでいたかのように。


二人の身体が光に包まれる。


これで、誰も二人を邪魔出来ないし、二人によって誰も殺されなくなる。


「昴!秋本は俺が殺る!お前は走れ!!」


「わ、わかりました!」


これは本当にチャンスだ。


秋本を引き付けるという役目を、篠田さんが決闘をした事によりクリア。


救出する為の条件が完全に整った!