「これやるから、今日はもう帰んな?」
「で、でもこれって、律くんの分じゃ」
差し出されたコンビニの袋には、ティラミスまんが入っている。
「俺が食べたくて買ったんじゃないよ。いつも売り切れなんでしょ?」
変わらない一定の声のトーン。
だけど、その意味がすぐにわかって嬉しくなる。
「ありがと……でもせっかくだから私とティラミスまん一緒に食べな……」
「いい加減にして」
「……っ、」
一緒に食べない?と、最後まで言い終わる前に遮られてしまった。
「こんな真冬の雨の日に何考えてるわけ?」
「……」
律くんは怒ってるというよりも真剣な顔つきをしていた。



