【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます



「嘘……」


どうしよう。

嬉しくて今すぐにでも走り出してしまいたくなる気持ちを堪える。

それに両手に持っていた写真集を落としてしまいそうだったけど、「お買い上げ頂きます」なんて言われたらお年玉は消えて破産する。


私の心を奪ってるくせに、全財産まで奪おうとするなんて、律くんにはやっぱり敵わないみたいです……。



* * *


どっと疲れた顔をした律くんと本屋さんを出て帰る途中。


「わーっ! 見てみて律くん! すごい綺麗だね?」


足を止めた先にはショーウィンドウがあって、ウエディングドレスがディスプレイされていた。