おでこに手を当てて気が遠のきそうな律くんの言う通り、そんな彼女は私くらいかもしれない。
だけど、これは律くんのことを少しでも知る方法のひとつなのだ。
「何が目的なんだよ……」
「り、律くんはどっちが好きかなって!」
「目的はそれか……てか、興味ない」
「それは、う、嘘だよっ……」
「なんで俺が彼女に虚偽の申告しなきゃなんないの?」
「それは、下心を隠すため……とか?」
「……俺をなんだと思ってんだよ」
今度は深い溜め息を落とした律くんは呆れ顔。
「矢坂くんが言ってたよ……? 男が誤魔化したり嘘をつく時はやましい時だって……っ」
「矢坂の奴、余計な情報与えんなって明日口止めしとくか」
「この際だから、私に遠慮なく素直に答えていいからね!」



