「参考書なら俺の貸すけど」
「ううん! 見たいのは参考書じゃないの。っていうか、律くんに見せたいものがあるの!」
「お前の考えホント読めないって……」
街中にある本屋さんに着いて、ぶつぶつ呟く律くんと向かったコーナーは、
「……は。なにこれ」
「なにって、見ての通り写真集だよ?」
ずらりと並ぶアイドルの写真集に、律くんの眉根が寄せられる。
「俺見たいなんて頼んでないよね?」
「うん! これは私が律くんに見せたかったの! 昨日発売したばっかりで、予約必須だったけどまだ売り切れてなくてよかった!」
「アイドルの写真集見せたがる彼女ってなかなかいないだろ……」



