本来の目的を思い出した私を、訝しげな瞳で見やる。
「それ、今日じゃなきゃダメなの?」
「うん! 私としては毎日でもいい!」
「話が見えないんだけど」
彼氏と学校帰りに寄り道するっていうのも憧れのシチュエーションだ。
律くんとならば毎日でもしたいもん。
「まずは本屋さんに行きたいんだけど」
「まずはってその後もあるわけ?」
「ダメ……?」
お願いっ!と念を飛ばす。
傘の中で律くんの顔を見上げること数秒……
「そういう顔しないでって言ってんだけどな」
ふいっと目線を外された私は30のダメージをくらうも、
「長居はしないから」
「やった!」
はぁっと短い溜め息をついた律くんは、渋々了承してくれた。



