ドアは全開。
まるで俺が来ることなんて手に取るようにわかってるみたいに。
「どういうつもり?」
「ようやく来たか。羽川律。待っていたぞ」
白々しくこっちに視線を投げた会長に、俺は溜め息をついた。
「あんたがそう仕向けたんだろ」
「そうだ。君がこの人質をほっとけるわけがないだろう?」
机の上に置かれたのは、芽衣が作ったクッキーだ。
「まずはよくここまで来たな。褒めてやろう、勇者よ」
「……勇者ってなに。ここにも話の通じない奴がいるのかよ」
矢坂と芽衣に続いて会長までそうとか、もう帰りてえ……。
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