「俺も好きすぎて毎日困ってんだけど」


責任取ってね、と律くんが意地悪く笑った。


不意打ちすぎる律くんに、目眩を起こしそうになる……。


「……責任って、言われてもっ」


困る私の顔をまじまじと覗き込む律くん。


「あっ! そ、そうだ!」


「なんか思いついた? 責任取る方法」


「ううん!そうじゃなくてね、律くん今度ウチに泊まりに来ない!?」


「……は?」


「お母さんがぜひ来てくださいって!」


「……泊まりは遠慮しとく」


「え? 大丈夫だよ律くん! 私のベットの毛布ふかふかだから、寝心地は保証するからね!」


「……やっぱり人の話聞いてないだろ」


「楽しみだね、律くん!」


「……絶対寝れないから、それ」


「寝るのも惜しいくらい、私も律くんが大好き……」


「……」


繋いだ手が温かい。

まるで出会ったあの日みたいに。


私はこの先の未来も、

ずっと好きって伝え続けるからね。



*Fin*