【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます



「会長様、まさか……最初からこうするつもりで律くんを補欠役にしたんじゃ……?」


「そうだ。だが、羽川が台本を頭に入れているかどうかはわからない」


「……ちょ、それは困りますっ!」


だって律くんは、会長様がこの役を降りるわけがないって踏んでいたし、だからセリフなんて覚えてないと思うし……。


「俺は羽川を信じるぞ」


「え?」


「確信はない。ただ、羽川はいつも台本を持っていたからな」


あ……。

そういうばこの前、保健室を出ていく時、律くんの手には台本が握られていた。


「それに俺はやっぱり送られる側だから、客席から見守ることにする」


「会長様!? でも……っ」


「俺より相手役が羽川の方が、女優顔負けの演技をする西宮が見れていいからな」