血の気が引いて椅子ごと倒れそうになる。
「ちょっ!! 冬夜のバカ! 芽衣に変なこと言わないでよね!」
浮気……なんてことはないと信じてる。
そもそもそんな発想すらなかった。
「だから、未だに好きって言ってくれないのかな……」
しゅんっと項垂れる私の目の前で「責任持ってフォローしな!」と玲来ちゃんが矢坂くんに言っている。
「んじゃ、俺からひとつ真面目に教えてやる」
ゴクリ……と喉を鳴らす私と、拳を握って構える玲来ちゃん。
「男が嘘ついたり誤魔化す時ってのは、大抵やましいことがあるからだ」
矢坂くんの真剣な眼差しを見つめ返した。
すごい迫力だ。



