「元気がないが、具合でも悪いのか?」
ステージから降りると、会長様が声をかけてきた。
「いえ……足を引っ張ってしまって、申し訳ないです……」
「疲れもあるだろうから、家に帰ったらしっかり休むんだぞ?」
「はい……」
何度も同じシーンに付き合わせてしまった会長様にぺこりと頭をさげて踵を返す。
「西宮」
「会長様……?」
「本番、絶対に上手くいく。だから肩の力を抜いていこうな」
きりりとした表情を崩した会長様が、優しく笑って頷いてくれた。
「……は、はい!」
頑張ろう。
ここまでやってきたんだもん。
みんなで成功させたい。



