「律……くん?」
白いカーテンを静かに引いて、ベットの前に腰をおろす。
「なに、また転んだの?」
「……っ、律くん……起きてたの?」
「芽衣の声聞こえたから起きた」
身体を半分を起こした律くんは目をこすった。
さっきまで本当に寝てたんだ。
私の声で目を覚ましたって……。
嬉しいのに手放しでは喜べなくて唇を結んだ。
「ヒロインが怪我したら大変だろ。頼むから気をつけてよ」
「うっ……気をつける。でもこんな大役、私なんかでいいのかな。もう頭ん中ごちゃごちゃだよ……」
三送会でお披露目するまであと一週間もないのに、セリフだって自信ない。



