【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます



「おっ。いいとこに来たねぇ西宮」


中に入ると椅子に座っていた蒼ちゃん先生がすぐに私に気づいた。


「あの、律くんはいますか……?」


「いるいる。羽川のこと連れてってよ〜? 全然起きる気配ないんだから!」


「は、はい……っ」


なんだか変に緊張しちゃうな……。


「あれ? 西宮、足どうした? また転んだかぁ〜?」


「こ、これはさっき階段で……急いでて……でも大丈夫です!」


「少し冷やしな? ほら」


……と、冷えたビニールパックを差し出してくれた。


「ありがとうございます……」


律くんが目を覚ましたら、ドジだなって呆れられちゃうかも。

膝に当てて冷やしたあと、私はベットに向かった。