【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます



若干引き気味な様子の東雲さんが目の前にいるというのに、「適材適所ってやつがわかってないパターンだぞ、あれ」と肩を寄せた二人がヒソヒソ声で文句を言っている……。


「ねぇ、ところで律は?」


「えと、律くんなら通行人の役で……」


「はぁ? そんなこと聞いてないわよ。どこにいるのかってこと」


「あ……。ほ、保健室かな?」


「ふぅん。彼女が頑張ってるのに昼寝とか、律ってば彼女にさえ興味ないんだね」


東雲さんはクスッと楽しげに声を弾ませた。


「そ、そんなことないもん!」


私の精一杯の反論は子供っぽいかもしれない。


でも、東雲さんって継母とか言ってる玲来ちゃん達より失礼なんじゃない……!?


あんまりだよ……!


「おい西宮、喧嘩吹っかけられてんぞ! ここは戦うか!?」


「えっ!?」


「売られた喧嘩は買うしかないわよ!頼まれなくてもわたしも加勢するから!」