【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます



監視対象……って、律くんどういうこと?

それを尋ねる前に、丸めた台本を持って律くんは体育館を出ていった。


その背中がちょっぴり不機嫌そうで……。


「なるほど。俺が劇の練習をサボるとでも思ったのか。それで俺を監視とは、羽川は失礼な奴だな」


「……会長様、それは違うと思います」


律くんのことだもん。

出来るだけ会長様とは関わりたくないんだから、そんなことはしないはず。

どんな意味なのかわからないまま、教室へと引き返すことにした。


「なぁなぁ、E組はシンデレラだってよ」


次のクラスに体育館を譲るため、玲来ちゃんと矢坂くんと一緒に出口へと向かった。


「聞いた聞いた。芽衣にひどいことを言ったあの東雲寧々花かシンデレラなんですって? 継母の方が似合ってるのに!」


東雲さん、シンデレラの役なんだ。