少々呆れ顔をしつつも、玲来ちゃんはいつも私の話や悩み事を親身に聞いてくれるんだ。
ちょっと口が悪い時もあるけど……。
山神様にディスられないように、勉強だって教えてくれたり、頼れる親友だ。
「好き」って言わせたいことを相談したら、なかなか無謀って返されてしまった。
玲来ちゃんからすれば、私と律くんはハワイと南極くらいの温度差らしい……。
「どうしたらいいかな?」
「ストレートに聞いたら? 私のこと好きって」
「うん。めちゃくちゃ好き。結婚して?」
「……」
結婚……!?
私達の間に降ってきた陽気な声。



