帰ってって言われた時は衝撃を受けたけど、それは私のことを気にしてくれて言ってくれたって伝わったから。
「俺の話聞いてないよね」
「ううん! 聞いてるよ!律くんの気持ちが伝わったから、私はもう帰るからね!」
自然と笑顔になる。
律くんを見てにこりと微笑んだ。
そして、立ち上がろうとした直後。
「この前言ったよね。我慢してるって」
「え? 我慢?」
「そんな可愛い顔されて、俺がすんなり帰すと思う?」
律くんの言葉に頭が追いつかない。
ちょこんと座る私へ手を伸ばして、指先が私の頬を撫でる。
熱い指先に、ピクリ……と肩が跳ねた。



