「心配させたら来るだろって思った。で、芽衣がほんとに来るから」
そういえばチャイムを押したあとも律くんは言ってた。
ほんとに来たって……。
「バレンタインだからって張り切ってた芽衣のことばっかり頭から離れない」
「……え?」
驚いた。
だって、今日こそは今までにないくらい塩を撒かれるだろうと覚悟していたから。
「俺のこと考えて作ってくれてんのかなって想像したらやばかった」
それなのに、律くんはベットから身体を半分起こして、私を見る。
「律……くん?」
優しい眼差しでこちらを見る律くんから目が離せなかった。



