「ごめん玲来ちゃん……私、耳が故障中で……」
「聞こえなかったことにしようとしてる時点で正常だから……」
え、なに?
律くんが風邪……?
「さっき学年主任の山神様が欠席報告しにきたから間違いないって」
「……そんな。なんてことなの……耳が故障中だったらよかったのに」
「人の話聞いてんのか……」
嘘……。
いつも私に風邪引くなって心配してくれてた律くんが、まさかの風邪。
「なんて日なの……」
私はその場で崩れ落ちる。
ここは教室だということも忘れて。
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