答えるどころか完全に自分のペースに持っていく。
……ズルいよ律くん。
「答えたでしょ?」
「答えになってないよ……っ、会長様に渡す必要なんてないって……それじゃわかんな……」
律くんが近くて、動揺を隠せない私の顎をそっと摘んだ。
「落ち着きないんじゃない?」
まるでからかうみたいな口調に、かぁっと恥ずかしくなる。
「……っ、落ち着かないに決まってるもん。律くんのせいじゃん……」
子供みたいに唇を尖らせて文句を浴びせる私は、きっと可愛げがないんだろう。
「いい加減にして?」
「っ、」
ほらやっぱり……。
私の態度が悪いから、律くんもこの通り塩対応。



