外の気温は会長様が言っていた2度を下回ってるんじゃないかとさえ感じる。
「大丈夫か? 鼻が赤いが」
「寒いですが大丈夫ですよ! 律くんが貸してくれたマフラーもありますし……」
容赦ない寒さでも、鼻まで埋めると温かくて律くんの甘い香りがする。
必然と吸い込む私をゾッとした様子で見ていた会長様は、
「……鼻息が激しいが、本当に平気か?」
「問題ありません! なので私は風邪なんて引きません! それに、バレンタインも近いですからね!」
「バレンタイン……だと?」
その単語にぴくっと会長様の眉が反応した。
しまった……。
地雷を踏んだかもしれない。



