【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます



こうなったらもう、主導権は律くんのもの。

抵抗なんてしない。

律くんに触れられるのが嬉しいとか思ってる私って、なかなか危ない女子なのかも……。


「大人しく待ってたの?」


「ん……」


小さく頷いて見せると、顔を上げた律くんと目が合った。


「別にキスで起こしてくれてもよかったのに」


キス!?

大胆発言もなんてことない顔で言ってのける。


「……キスなんて、出来るわけ」


「彼女なんだし、何したっていいのに」


はい……?

さっきまで塩対応だったくせに、今度は甘い言葉を浴びせてくる。


「ん?」なんて言いながら私の反応を伺ってくるイタズラな瞳。