「だから、その顔やめてって言ったのに」
吐息混じりで呟く律くんに鼓動は驚くほど加速して、ドキドキの音が聞こえてしまいそうなくらいだった。
落として上げて、私のことなんて自由自在だ。
ちょっぴり悔しくて唇を尖らせる。
「律くんがやめてって言うなら、次からはやめる……かも……」
「へぇ。そういうこと言うんだ」
声のトーンがいつもより下がった気がして、あっと思ったけれど。
「きゃっ……!!」
──ドサッ
ホントに一瞬のことだった。
傾く身体を支えようとしたけれど、視界がひっくり返って、あっという間にベットの上に押し倒されていた。



