【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます



「見すぎだから」


黒のタートルネックを着た律くんに、私は完全に目を奪われていた。

陽に透ける淡い茶色い髪、黒のタートルネック……。

一段と大人びて見えて、まだ律くんの部屋にあがってもいないうちから胸が高鳴っていく。


「……だって、激レア」


「私服なだけ」


「そ、それが最高にレアで、こうしちゃいられな……」


「とりあえずそのスマホ閉まって?」


「……」


すっと取り出したスマホで私が何をするかバレてしまったみたいだ。


写真に納めたいくらいだったけれど、矢坂くんみたいに上手くはいかない……。


改めて矢坂くんに写真の入手方法を伝授してもらわなきゃ。