「だって、なに?」
私の前に座った律くんが得意気に問いかけてきた。
面談を終えた律くんはどっと疲れて戻ってくるって思っていたのに、なぜかご機嫌そうな表情をしてるような……。
「律くんに最近避けられてる気がして……」
こうなれば、私は白状するしかないわけで。
「それは、私に魅力とか色気とかが……ないからなんだって思って。だから、少しでも律くんの気を引きたくて……可愛いって思ってほしくて……」
上手く伝わったかわからない。
律くんの視線を浴びて、恥ずかしくて、ギュッと閉じた目を開くと私はそっと顔を上げた。
「もう可愛い」
無気力な瞳がフッと柔らかくなる。
不覚にもドキッとしてしまった。
それじゃあ今までと何も変わらないし、律くんの気持ちがわからないまま今日が終わるのは嫌で……。



