山神様の補習を受けている時も、二人きりの教室で律くんが私に問題の解き方を教えてくれていた。
不意に縮まった距離に胸が弾んで、当然ドキドキ展開が開幕するのを期待した。
ふと私を見つめる律くんと目が合って、
「律くん?」
熱心に注がれた律くんの視線。
そのまま律くんの顔が近いづいて、私は甘い予感に目を閉じようとした。
その瞬間……
「早く解きなよ」
「……へっ!?」
キスの予感に目を閉じそうだった私は半目になっていたかもしれない。
赤面して口をぱくぱくさせていたら、「きっつ」と衝撃の一言を漏らしてふいっと顔を背けた。
き、き、きつい……私が?
私の存在がきついと思わせてしまった……?



