無事に買い物を終えて、唯斗くんのアパートに戻ってきた。
「ありがとう」
帰り道の重い荷物は、唯斗くんが持ってくれてそれを受け取る。
「これから作るから、ソファーに座って待ってて?」
キッチンお借りしますと断りを入れてから、材料を並べて調理を始める。
玉ねぎをみじん切りにして、ひと通りの材料をボウルに入れてこねていく。
せっかくソファーで待っててと伝えておいたのに、ずっとわたしの後ろから覗き込んでくる唯斗くん。
おかげでとてもやりにくい。
「唯斗くん、少し離れてほしいんだけど……」
唯斗くんからは返事がない。
……え、まさかのスルー?
「唯斗くんっ!」
「ソファーにいても暇」
やっと答えてくれたかと思えば、暇だからって。



