強引なキミに振り回された結果、恋に落ちてしまいました。




「唯斗くんのバカ」



やっと解放してくれたのは夕方になってから。


唯斗くんの家の冷蔵庫には週末でほとんど食材が残っていなくて、ハンバーグに必要な材料を近くのスーパーまで買いに来た。



「澪が悪いんじゃん」



いい加減、もうやめてと半ば無理矢理離してしまったから、唯斗くんはずっと不機嫌。


わたしの後ろをずっとついてくる。


唯斗くんを見るとさっきのことを思い出して恥ずかしくなってしまうわたしは、なるべく唯斗くんの姿を目に入れないように、少し前を歩く。


ハンバーグに必要なものは、ひき肉と玉ねぎと卵にパン粉……あとはソース。


ソースは定番のデミグラスを選んだ。


栄養のバランスも考えて、付け合せのブロッコリーとミニトマトをカゴに入れる。



「え、トマト嫌いなんだけど」


「子どもみたいなこと言わないで」



唯斗くんはトマトが嫌い。


また新しい一面を知った。