「そんな緊張しなくていいよ。 澪が嫌がることする気ないし」
わたしが嫌がることを散々してきた唯斗くんに、そんなことを言われても信憑性に欠ける。
「それとも変なこと考えてたの? 澪って変態?」
「なっ、違うから!」
「ふーん、図星? もしかしてして欲しかった?」
ニヤリと意地悪に笑う唯斗くんに、わたしはフルフルと全力で首を横に振る。
漫画や小説で見たことがある。
男の子と2人きりは危険だって。
あんなことやこんなことを……
「澪? 勝手に顔赤くしてるけど大丈夫?」
「なんでもないっ……」
ないない。
唯斗くんに限ってそんなこと……って言い切る自身もないから困っているんだけれど。



